変形性股関節症

こんな症状でお悩みではありませんか

変形性股関節症は、主に股関節に痛みや違和感を引き起こし、徐々に日常生活に支障をきたす症状です。次のような症状に心当たりがある場合、変形性股関節症の可能性があります。

  • 股関節の痛み: 座っている状態から立ち上がる時や、歩行の際に股関節の内側や外側に痛みを感じることがあります。初期段階では、運動や負荷がかかったときのみ痛みが現れますが、症状が進行するにつれて、安静時でも痛みが生じることがあります。
  • 股関節の硬直感: 朝起きたときや長時間同じ姿勢でいると、股関節が硬く感じ、動かしにくくなることがあります。この硬直感は、変形性股関節症の初期兆候の一つです。
  • 歩行時の違和感や跛行: 症状が進行すると、歩行がスムーズでなくなり、歩くときに跛行(片足を引きずる歩行)が見られるようになります。このため、長距離の歩行や階段の上り下りが難しくなります。
  • 股関節の可動域の減少: 股関節が自由に動かせなくなり、動きが制限されることがあります。例えば、靴下を履く際に股関節を曲げることが難しくなるなど、日常的な動作にも影響が出ることがあります。

これらの症状に心当たりがある場合、変形性股関節症の可能性が考えられます。症状が続く、または悪化していると感じる場合は、早めに専門家の診断を受けることをお勧めします。たかやま接骨院では、こうした症状に対応するため、専門的な治療とケアを提供しています。

『変形性股関節症』とは? 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症は、股関節の関節軟骨が徐々にすり減り、股関節の形状が変形していく進行性の疾患です。特に加齢とともに発症リスクが高まり、股関節に痛みや可動域の制限を引き起こします。股関節は体重を支える重要な関節であるため、日常の動作や運動に大きな影響を及ぼします。

変形性股関節症の段階

  • 初期段階:初期段階では、股関節の軟骨が摩耗し始めるものの、痛みは断続的であり、運動や重労働を行った後にのみ感じることが多いです。軽度の違和感や股関節の硬直感が現れることもあります。

  • 中期段階:この段階では、軟骨の摩耗が進行し、股関節に直接的な痛みが現れるようになります。股関節の可動域も狭くなり、跛行や歩行困難が顕著になります。

  • 末期段階:末期段階では、軟骨が完全に失われ、骨同士が直接接触し始めます。このため、股関節の痛みが常時発生し、関節の変形が進行します。日常の動作が困難になり、車椅子や杖を使うことが必要になる場合があります。

誰にでも起こりうる病気

変形性股関節症は、特に50歳以上の人に多く見られますが、股関節に負担のかかるスポーツや職業に従事している若年層にも発症することがあります。先天性股関節脱臼や股関節形成不全を持っている場合、若いころから変形性股関節症のリスクが高くなります。

『変形性股関節症』になる原因は? 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症の発症には、さまざまな要因が関与しています。多くの場合、年齢とともに関節の軟骨がすり減り、関節に負担がかかることで症状が進行しますが、その他にもいくつかの原因が考えられます。

1.加齢による変性

最も一般的な原因は加齢です。加齢に伴い、股関節の軟骨が摩耗し、関節の衝撃を吸収する能力が低下します。軟骨がすり減ると、骨同士が直接擦れ合い、痛みや炎症が発生します。

2.体重の増加

体重が増えると、股関節への負荷が増大し、軟骨の摩耗が進行しやすくなります。

特に肥満の人は、股関節にかかる圧力が通常よりも大きく、変形性股関節症のリスクが高まります。日常的な体重管理は、股関節の健康を保つために重要です。

3.先天的な股関節の異常

生まれつき股関節に異常がある場合、変形性股関節症が若年時に発症することがあります。例えば、先天性股関節脱臼股関節形成不全などの疾患がある場合、股関節の構造が不安定なため、通常の負荷でも変形が進行しやすくなります。

4.過度な運動やスポーツ活動

股関節に負担のかかる運動や、長期間にわたる激しいスポーツ活動も、変形性股関節症の原因となります。特にサッカーやラグビー、バスケットボールのように、激しい動きや衝撃が股関節に加わるスポーツは、軟骨の劣化を早める可能性があります。

5.外傷や関節炎の後遺症

股関節に大きな衝撃を受ける怪我や、過去の股関節炎が変形性股関節症の原因となることがあります。関節に一度ダメージを受けると、軟骨の回復が完全に行われず、長期間にわたって症状が進行する場合があります。

これらの要因が組み合わさることで、股関節に過度の負担がかかり、変形性股関節症を引き起こすリスクが高まります。たかやま接骨院では、これらの原因に基づいた治療と予防策を提供しています。

『変形性股関節症』を放置・悪化するとどうなるの? 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症を放置して悪化させると、股関節の痛みや可動域の制限が進行し、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、さらなる合併症を引き起こすリスクも高まります。以下は、放置すると起こり得る主な症状と影響です。

1.痛みの悪化と持続

初期段階では運動時のみ痛みを感じることが多いですが、放置すると痛みが徐々に強くなり、安静時でも痛みが続くようになります。特に夜間、寝返りを打つ際や、体重をかける動作が困難になることもあります。最終的には慢性的な痛みとなり、日常生活に深刻な影響を与えます。

2.股関節の可動域の大幅な制限

変形性股関節症が進行すると、股関節の可動域が著しく制限されます。例えば、歩行や階段の上り下り、座る・立ち上がるといった基本的な動作が困難になります。また、足を開いたり曲げたりする動作が制限され、靴を履くことさえ難しくなることがあります。

3.跛行(片足を引きずる歩行)の進行

股関節の変形が進行すると、足を正常に動かすことが難しくなり、跛行が顕著になります。これにより、歩行速度が遅くなり、長距離を歩くことが困難になり、頻繁に休憩を必要とするようになります。跛行が悪化すると、体のバランスが崩れ、膝や腰など他の部位にも負担がかかるため、さらなる健康問題を引き起こすことがあります。

4.骨盤や背骨のゆがみ

股関節の変形により、体の姿勢が崩れ、骨盤や背骨にもゆがみが生じることがあります。これにより、腰痛や背中の痛みが悪化し、全体的な体のバランスが乱れ、日常生活がさらに困難になります。

5.日常生活の制限と心理的影響

変形性股関節症を放置すると、最終的には日常的な動作ができなくなり、社会生活に支障をきたすことがあります。例えば、買い物や家事、仕事など、生活の基本的な活動が制限されます。これにより、心理的なストレスや不安感が増加し、うつ症状が現れることもあります。

6.最終的な手術の必要性

保存療法で改善しない場合、最終的には人工股関節置換術が必要になることがあります。手術によって股関節の機能を回復させることが可能ですが、リハビリや回復までに時間がかかるため、できるだけ早期の治療を行い、手術を避けることが重要です。

『変形性股関節症』の治療方法・セルフケアの方法は?新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症は、症状の進行度によって治療方法が異なりますが、一般的には保存療法セルフケアによって症状を軽減することが可能です。症状が進行した場合は、手術が必要になることもありますが、早期の対応が重要です。

1.保存療法

保存療法は、手術を避け、日常生活の中で症状を緩和させる治療方法です。以下のような方法が一般的に推奨されます。

  • 安静と活動の制限:股関節に負担がかかる動作や長時間の歩行を避け、症状が悪化しないように注意します。痛みが強いときは、無理に動かさず安静にすることが大切です。
  • 温熱療法と冷却療法:温熱療法は血流を改善し、筋肉の緊張をほぐす効果があります。反対に、炎症が強い場合は冷却療法を行い、痛みや腫れを抑えることができます。

  • 物理療法:超音波治療や電気療法を使って筋肉の緊張を和らげ、股関節周囲の血流を促進します。これにより、関節の柔軟性が回復しやすくなります。

  • 薬物療法:痛みや炎症を軽減するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。これにより、一時的に症状を抑えることができますが、長期的な使用は避けるべきです。

2.リハビリテーションと筋力トレーニング

筋肉の強化や柔軟性を向上させるためのリハビリテーションが、変形性股関節症の治療において重要な役割を果たします。特に、股関節周辺の筋肉を強化することで、股関節にかかる負担を軽減します。

  • 股関節のストレッチ:股関節の柔軟性を高めるために、毎日のストレッチが効果的です。特に、ふくらはぎや太ももの筋肉を柔らかく保つことが大切です。
  • 筋力トレーニング:股関節をサポートする筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、腹筋)を鍛えることで、関節の安定性を保ち、痛みを軽減できます。体幹の筋肉を強化するエクササイズも有効です。
  • ウォーキングや水中運動:股関節への負担を軽減しつつ、関節を動かす運動としてウォーキングや水中運動が勧められます。特に、水中運動は関節に優しく、筋力を鍛えるのに適しています。

3.セルフケアの方法

自宅でできるセルフケアを取り入れることで、症状の進行を防ぐことができます。

  • 正しい姿勢の維持:歩行や立っている時の姿勢が悪いと、股関節に負担がかかりやすくなります。背筋を伸ばし、腰を反らさないように注意しましょう。

  • 体重管理:体重の増加は股関節に大きな負担をかけるため、適切な体重を維持することが重要です。体重を減らすことで、股関節への圧力を軽減し、症状の改善が期待できます。

  • 定期的な休憩:長時間同じ姿勢を続けると股関節に負担がかかります。座っている際は、定期的に立ち上がって軽いストレッチを行い、関節をリラックスさせましょう。

4.手術療法

保存療法やリハビリテーションで改善が見られない場合、最終的には手術が検討されます。

  • 人工股関節置換術:重度の変形性股関節症に対しては、人工股関節置換術が行われます。股関節の機能を人工関節で置き換えることで、痛みが大幅に軽減し、日常生活が改善します。

『変形性股関節症』が治るまでの期間の目安は? 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症の治療にかかる期間は、症状の進行度や選択した治療方法によって異なります。保存療法を中心とした治療では、改善までにある程度の時間を要しますが、早期に対応することで症状の進行を抑え、回復を促進できます。以下は、治療期間の目安です。

1.軽度の変形性股関節症

軽度の変形性股関節症では、保存療法やリハビリテーションを継続することで、3ヶ月から6ヶ月程度で症状の改善が見られることが一般的です。日常生活での活動を見直し、適切なケアを行うことで、症状が緩和されることが期待されます。

2.中等度の変形性股関節症

中等度の症例では、痛みが強くなり、股関節の可動域が制限されることが多いため、保存療法に加えて、物理療法やリハビリが必要になります。改善までに6ヶ月から1年かかることがあります。痛みを軽減させながら、股関節の機能回復を目指します。

3.重度の変形性股関節症

重度の症状の場合、保存療法では改善が難しくなることがあり、最終的には手術を検討することが必要になる場合もあります。手術後は、リハビリテーションが重要で、1年から1年半の回復期間が必要となることが多いです。人工股関節置換術を受けた場合、術後のリハビリにより、痛みの軽減と関節の機能回復が期待されますが、日常生活に戻るまでには時間を要します。

4.回復期間を短縮するためのポイント

治療期間を短縮し、より早く日常生活に戻るためには、早期の診断と適切な治療が最も重要です。痛みを感じた際に放置せず、専門家に相談することで、適切な治療プランを立てることが可能です。また、セルフケアを怠らず、リハビリを積極的に行うことで、回復を早めることが期待できます。

『変形性股関節症』の予防方法は? 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症は、症状が進行する前に予防することが重要です。特に股関節にかかる負担を減らし、軟骨の摩耗を防ぐための日常的なケアが、股関節の健康を維持する上で効果的です。以下の予防方法を実践することで、股関節への負担を軽減し、症状の進行を防ぐことができます。

1.適切な体重管理

体重の増加は股関節にかかる負担を増大させ、軟骨の摩耗を早める原因となります。体重が重いほど股関節にかかる圧力が大きくなるため、適切な体重を維持することが、変形性股関節症の予防において最も重要です。食事管理や適度な運動を通じて、理想的な体重を保つことを心がけましょう。

2.定期的な運動と筋力トレーニング

股関節をサポートするために、筋力を強化することが大切です。特に、大腿四頭筋やハムストリングス、腹筋などの筋肉を鍛えることで、股関節にかかる負担を軽減できます。ウォーキングや水中運動、ヨガ、ピラティスといった運動は、股関節への負担が少なく、筋力を向上させるのに効果的です。また、ストレッチを行うことで股関節の柔軟性を維持し、動作時の負担を軽減することができます。

3.正しい姿勢を保つ

日常生活の中で、股関節に負担がかからない姿勢を維持することも予防の一環です。特に、座り方や立ち方、歩き方に注意し、股関節にかかる負担を軽減するよう意識しましょう。椅子に座る際には、足を組むのを避け、股関節を安定させる姿勢を取ることが大切です。

4.適切な靴の選択

股関節への衝撃を和らげるために、クッション性のある靴を選ぶことも予防の一つです。特に、足に合った靴を選ぶことで、股関節の衝撃を吸収し、負担を軽減できます。ハイヒールなどの足首や股関節に負担がかかる靴は、避けるようにしましょう。

5.重い物の持ち上げ方に注意する

重い物を持ち上げる際には、腰や股関節に負担がかからないように、正しい持ち上げ方をすることが大切です。膝を曲げて腰を下げ、物を体に近づけてから持ち上げることで、股関節への過度な負荷を防ぐことができます。

6.休養とリラクゼーション

長時間の同じ姿勢や過度な運動は、股関節に負担をかける原因となります。適度な休養を取ることや、温浴やストレッチなどで筋肉をリラックスさせることも、股関節の健康を保つために重要です。

まとめ 新潟市中央区 たかやま接骨院

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減ることで痛みや可動域の制限を引き起こす疾患です。加齢や体重増加、先天的な股関節異常など、さまざまな要因が発症リスクを高めますが、早期の診断と治療によって症状の進行を抑えることが可能です。たかやま接骨院では、保存療法やリハビリテーションを通じて、患者様の症状改善をサポートし、日常生活を快適に過ごせるようサポートしています。

予防策として、体重管理や適切な運動、姿勢の維持が重要です。

執筆者:
院長 高山 慶市(治療家歴34年)

日頃から患者様一人一人の声に耳を傾け、私たち施術者との壁をなくして、安心して気軽に来院していただけるよう心がけております。

お問い合わせ

たかやま接骨院 -since1992-

TEL

LINEでのご予約はこちら

住所
〒950-0932
新潟県新潟市中央区長潟3-2-2
アクセス
駐車場完備
院前に4台・離れに3台

受付時間