肩こり鍼灸

肩こりとは?|たかやま接骨院

「肩が重い」「首から背中にかけてガチガチに張っている」「揉んでもすぐ戻ってしまう」──このような悩みを抱える方は非常に多く、日本人の多くが一度は経験するといわれているのが肩こりです。

医学的には、「肩周辺の筋肉の緊張や血流の滞りによって引き起こされる不快感・違和感」と定義され、特に僧帽筋・肩甲挙筋・頸部周辺の筋肉群の硬直が関与しています。

肩こりは単なる「疲れ」の問題ではなく、現代人の生活習慣・姿勢・ストレス・身体構造の問題が複雑に絡み合った結果として現れる症状です。

厚生労働省の調査によると、肩こりは日本人女性の身体の不調ランキングで常に上位に位置しており、近年では男性にも増加傾向にあります。

特にスマートフォンやパソコン作業の増加、運動不足、長時間の同一姿勢などが重なることで、慢性的な肩こりが社会全体で深刻化しています。

また、単なる筋肉疲労と軽く見られがちですが、慢性的な肩こりは頭痛やめまい、集中力低下、睡眠障害などを引き起こす原因ともなるため、早期に適切なケアを行うことが大切です。

たかやま接骨院では、そうした肩こりに対して、鍼治療という“筋肉と神経の両面にアプローチできる施術”を行い、根本からの改善をサポートしています。

肩こりの原因?|たかやま接骨院

肩こりは「姿勢の悪さ」や「疲労」のせいだと一括りにされがちですが、実際には複数の要因が複雑に絡み合って発生する“現代病”のひとつです。

正確に理解しなければ、マッサージやストレッチをしてもすぐに元に戻ってしまう“繰り返し型肩こり”になりがちです。以下に、代表的な原因を解説します。

●姿勢の崩れ(猫背・巻き肩・ストレートネック)

長時間のスマートフォンやパソコン操作により、

・首が前に出る「ストレートネック」
・肩が内側に巻く「巻き肩」
・背中が丸くなる「猫背」

といった姿勢の崩れが慢性化します。このような状態になると、頭の重さを支えるために首・肩の筋肉に常に負荷がかかり続けるため、筋緊張や血流不足が発生し、肩こりを引き起こします。

●筋肉の疲労と柔軟性の低下

デスクワークや立ち仕事などで、同じ筋肉ばかりを使い続けることで、血流が悪くなり、酸素や栄養が行き渡らなくなります。

その結果、筋肉内に老廃物が蓄積し、張りや痛み、だるさといった感覚を引き起こす“筋性肩こり”へと発展します。

●ストレス・精神的緊張

ストレスを感じると、自律神経のうち交感神経が優位になり、筋肉が無意識に緊張状態になります。とくに肩や首は「緊張が現れやすい部位」であり、慢性的なこりや重だるさとして現れます。

東洋医学ではこの状態を「気滞(きたい)」や「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と表現し、気の流れが滞ることで筋肉の張りや痛みが生じると考えられています。

●運動不足・呼吸の浅さ

運動不足は筋肉の柔軟性と代謝機能を低下させ、さらに「浅い呼吸」を招きます。呼吸が浅いと肩の筋肉で呼吸補助をするようになり、肩こりの悪化を助長します。

特に、斜角筋・胸鎖乳突筋・僧帽筋上部線維など、首肩の筋肉が過剰に使われる状態が続き、慢性化してしまいます。

●歯のくいしばり・顎関節の緊張

意外な原因として多いのが「無意識の歯のくいしばり」や「顎関節のこわばり」です。これにより、咬筋や側頭筋が緊張し、側頭部から首筋〜肩にかけて広がる筋膜が硬直することで肩こりが発生する場合もあります。

●内臓疲労・冷え・ホルモンバランスの乱れ

・肝機能や胃腸の不調
・冷え性
・更年期によるホルモンバランスの崩れ

これらも肩こりの隠れた原因となることがあります。特に東洋医学では、五臓六腑と筋肉の関係を重視しており、表面的な筋肉だけでなく、体の内側から整えることが重要です。

●「原因がひとつではない」ことが多い

多くの肩こり患者さんは、複数の原因が同時に絡み合っているため、一時的な対症療法では根本的な改善につながりません

たかやま接骨院では、筋肉・姿勢・ストレス・内臓・生活習慣などを総合的に評価し、その上で鍼治療によって身体全体のバランスを整えることで、本質的な肩こり改善を目指しています。

肩こりの症状|たかやま接骨院

「肩が凝っている」と一言で言っても、実際の症状や感じ方は人それぞれです。

たとえば、単なる「張り感」や「重だるさ」にとどまらず、全身に影響を及ぼすさまざまな不調が、肩こりとともに現れることがあります

以下に、患者さんがよく訴える症状を分類して紹介します。

●筋肉系の症状

・肩が重く、常に鉛を背負っているように感じる
・首や肩がガチガチに固まり、振り向けない
・肩から背中にかけて板のように張る
・肩を押すとゴリゴリとしたしこり(硬結)がある
・腕の重さや脱力感を伴う

こうした症状は、筋肉の過緊張による血行不良や筋膜の癒着が主な原因とされます。

鍼治療では、こうした硬くなった筋肉を直接ゆるめ、血流を促進し、老廃物の排出を促すことで、筋肉の柔軟性を回復させていきます。

●神経・循環系の症状

・首筋や肩、腕にかけての“しびれ”や“ピリピリ感”
・手先の冷え、感覚鈍麻(感覚が鈍い)
・血圧の上下が不安定に感じることがある

これらは、首肩の筋緊張が神経や血管を圧迫しているサインです。特に、斜角筋や胸郭出口周辺の筋肉のこわばりが原因になるケースが多く見られます。

鍼刺激によって、筋肉をゆるめながら神経や血管の通り道を整えることで、こうした症状の緩和を図ります。

●自律神経系の症状

・肩こりがひどくなると頭痛が出てくる
・吐き気や目の奥の痛み、耳鳴りを伴うことがある
・めまいやふらつきが起きる
・夜になると肩がズーンと痛み、眠りが浅くなる

これは、肩こりによる筋緊張が自律神経に悪影響を及ぼしているサインです。特に「後頭下筋群」「僧帽筋上部」「肩甲挙筋」などは、神経と深く関係している部位で、緊張が続くと全身の調子にまで影響します。

鍼灸治療は、自律神経を整える作用もあるため、単なる“こりの解消”を超えて、心身のリズムを整える働きがあります。

●精神的な症状

・常にイライラして落ち着かない
・肩こりがあると仕事や家事に集中できない
・気持ちがふさぎこみ、外出がおっくうになる

これらは、慢性的な肩こりが引き起こすメンタル面への二次的な影響です。

特に女性はホルモンバランスやストレスの影響を受けやすく、肩こりがメンタルの不調を誘発・悪化させることも少なくありません。

●慢性化すると“全身不調”に

肩こりを「ただの疲れ」と軽視していると、頭痛・不眠・自律神経失調・冷え・むくみ・集中力低下といった、さまざまな全身症状へと広がる可能性があります。

こうしたケースでは、筋肉や神経だけでなく、身体全体の流れやバランスを整える“統合的な治療”が必要不可欠です。

たかやま接骨院では、鍼治療を通じて全身の調和を回復させることで、肩こりの根本改善を目指しています。

肩こりを放置すると、、、|たかやま接骨院

「肩こりくらい、放っておけばそのうち治るだろう」──そう思っている方は要注意です。

実は、肩こりを放置することで、痛みや不快感が全身に波及し、日常生活や仕事のパフォーマンスにも深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。

以下に、放置によって起こり得る“進行例”を具体的にご紹介します。

●① 頭痛・吐き気・めまいを引き起こす

肩こりが慢性化すると、首や後頭部にある「後頭下筋群」が硬くなり、頭部への血流が低下したり、神経が刺激されたりすることで、次のような症状を誘発します。

・締めつけられるような頭痛(緊張型頭痛)
・こめかみのズキズキした痛み(片頭痛様症状)
・吐き気、目の奥の痛み、耳鳴り、めまい

これは単なる「肩のコリ」ではなく、脳や神経の働きにまで影響しているサインであり、放置すればするほど症状が強くなります。

●② 自律神経が乱れて心身のバランスが崩れる

肩や首の筋肉が緊張し続けると、自律神経が乱れ、身体と心のリズムが崩れる悪循環に入ってしまいます。

・睡眠の質が悪くなる
・胃腸の働きが低下し、食欲不振や便秘に
・気分が落ち込みやすくなる
・常に緊張してリラックスできない

このような状態が続くと、自律神経失調症やうつ症状といった心身症にもつながる恐れがあります。

③ 肩関節や首の可動域が低下する

長期間肩こりを放置していると、筋肉や関節の柔軟性が失われ、肩や首の動きが制限される状態になることもあります。

・振り向けない、上を向けない
・腕を上げにくくなる(四十肩・五十肩との併発)
・関節や筋膜の癒着、可動制限

ここまで進行してしまうと、改善に時間がかかり、日常生活に支障をきたすレベルになってしまうことも珍しくありません。

●④ しびれや神経症状に発展することも

肩こりが原因で、頸椎周辺の神経や血管を圧迫しているケースでは、次のような症状が出ることがあります。

・腕や指のしびれ・だるさ
・握力の低下
・手の感覚が鈍い
・頸椎ヘルニア・胸郭出口症候群の疑い

これらは、“筋肉のコリ”の段階を超え、神経症状の領域にまで達している状態であり、放置すればするほど治療が難しくなります。

●⑤ 悪循環を断ち切るには、根本からのケアが必要

肩こりの本質は、「筋肉の疲労・血流障害・神経の圧迫・自律神経の乱れ」が複合的に絡み合っていることです。

そのため、「とりあえずマッサージ」「湿布で様子見」といった対症療法だけでは、根本からの改善にはつながらず、悪化の一途をたどる可能性があります

たかやま接骨院では、肩こりの背景にある全身のバランスを評価し、鍼治療によって“筋肉・神経・自律神経”の3方向から同時にアプローチする施術を提供しています。

「なんとなく肩が重い」「そのうち治るだろう」──その感覚こそが、悪循環の始まりです。

鍼治療の効果

「肩こりに鍼治療って、本当に効くの?」──そんな疑問を持たれる方も少なくありません。

結論から言えば、鍼治療は慢性的な肩こりの“根本改善”に非常に効果的な治療法です。マッサージやストレッチでは届きにくい“深層筋”や“自律神経”に直接アプローチできる点が大きな強みです。

●① 深層筋に直接アプローチできる

肩こりの原因となる筋肉は、表面だけでなく「僧帽筋深層部」や「肩甲挙筋」「後頭下筋群」などの深部に位置するインナーマッスルであることが多いです。

鍼は、わずか0.16〜0.20mmほどの極細の専用針で、皮膚や表層の筋肉を通過し、的確に深層筋へアプローチできます。

これにより、

・頑固なこりや硬結の解消
・筋肉の柔軟性回復
・血流の改善による代謝促進
・発痛物質や老廃物の除去

などが期待され、慢性化した肩こりにも効果を発揮します。

●② 自律神経のバランスを整える

肩こりは、筋肉の問題だけでなく、ストレスや緊張などによる自律神経の乱れが関係しているケースも非常に多いです。

鍼治療は、ツボを刺激することで副交感神経を活性化し、交感神経の過緊張を和らげます。その結果、

・筋肉の緊張が緩む
・呼吸が深くなる
・睡眠の質が改善する
・リラックス効果が得られる

といった全身的な変化が生まれ、“肩こりになりにくい体質”づくりにもつながります。

●③ 血流とリンパの流れを促進

肩こりの根本原因のひとつが、「筋肉の血流低下」です。筋肉が硬くなると、血管が圧迫され、酸素や栄養が届かず、疲労物質も排出されにくくなります。

鍼刺激は血管を拡張させ、新鮮な血液を局所に送り込み、老廃物を排出する作用があるため、

・筋肉のこわばりの解消
・肩周辺の“重だるさ”の緩和
・むくみの改善

といった効果が期待できます。

●④ 即効性と持続性を兼ね備えた施術

「施術後すぐに肩が軽くなった」「数日間ラクな状態が続いた」など、鍼治療には即効性のあるケースも多く報告されています。

また、継続的に施術を行うことで、

・筋肉の柔軟性が維持される
・姿勢が自然と改善される
・緊張状態が減る

など、肩こりが起こりにくい身体へと変化していきます

●⑤ たかやま接骨院の鍼治療の特徴

たかやま接骨院では、国家資格を持つ鍼灸師が、解剖学と東洋医学を融合した施術を提供しております。

さらに、必要に応じて超音波エコーを活用し、筋肉の状態を可視化しながら安全で効果的な施術を実施しています。

施術はすべて、患者様の状態に応じたオーダーメイド形式で行い、「その場しのぎ」ではなく「根本改善」を目指しています。

●肩こりを根本から解消したい方へ

何年も続いている肩こり。マッサージに通っても戻ってしまう。

そんな方こそ、“深層筋と自律神経に同時にアプローチできる”鍼治療を選ぶべき理由があります。

「肩が軽くなるだけで、毎日の生活がこんなに変わるなんて」──そう感じていただける治療を、私たちは提供しています。

まとめ

肩こりは、筋肉の疲労や姿勢の悪さだけでなく、自律神経の乱れやストレスなど、複合的な要因で起こります。【新潟市 中央区 たかやま接骨院】の鍼治療は、深層筋と神経に的確にアプローチし、根本からの改善を目指します。

「繰り返す肩こりを終わらせたい」「薬やマッサージでは限界を感じている」──そんなあなたに、鍼の力を体感していただきたいと考えています。

執筆者:
院長 高山 慶市(治療家歴34年)

日頃から患者様一人一人の声に耳を傾け、私たち施術者との壁をなくして、安心して気軽に来院していただけるよう心がけております。

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