花粉症鍼灸

花粉症とは?|たかやま接骨院

「毎年春になると、くしゃみや鼻水が止まらない」「目がかゆくて仕事や勉強に集中できない」──これらは典型的な花粉症の症状です。

花粉症とは、体の免疫反応が過剰に働くことで起こる“アレルギー性鼻炎”の一種です。原因となる花粉(アレルゲン)が鼻や目の粘膜に付着した際、体が“異物”と判断して排除しようとする反応が、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状として現れます。

●日本人の約4割が花粉症

環境省や厚生労働省の調査によると、日本人の3〜4人に1人が花粉症を患っているとされ、国民病ともいえるほど身近な疾患です。

特に代表的なのが「スギ花粉症」で、2月〜4月にかけて症状がピークを迎える方が多く見られます。ほかにも、ヒノキ(4〜5月)、イネ科(5〜8月)、ブタクサ(8〜10月)など、年中何かしらの花粉が飛散しており、通年で症状に悩まされる方もいます

●花粉症は“鼻や目の問題”だけではない

花粉症というと鼻づまりや目のかゆみが主なイメージですが、実際には以下のような全身症状を伴うことがあります。

・のどのイガイガ・違和感
・頭痛・頭が重い感じ
・肩こりや首のだるさ
・睡眠の質の低下
・倦怠感や集中力の低下
・皮膚のかゆみ・湿疹

これらは、花粉によるアレルギー反応が体全体に波及している証拠であり、症状を単に鼻や目の問題だけと捉えるのは適切ではありません。

●花粉症は「体質の乱れ」が原因?

東洋医学では、花粉症のようなアレルギー症状は「体内のバランスが崩れているサイン」と考えられています。

・免疫力の過剰反応(陽の偏り)
・体内の“水”の巡りの悪化(鼻水やむくみ)
・自律神経の乱れによる過敏体質化
・内臓機能(特に肺・脾・腎)の低下

こうした状態が続いていると、花粉という外的刺激に過敏に反応し、毎年同じ時期に強い症状が出やすくなります

●鍼治療で“体の内側”から整えるという選択肢

たかやま接骨院では、花粉症を「一時的な鼻炎」ではなく、体全体のバランスや免疫の過剰反応として捉え、鍼灸によって“根本からの改善”を目指す施術を行っています。

薬で一時的に抑えるのではなく、体質を整え、自然な免疫反応に近づけることを重視したアプローチです。

花粉症の原因?|たかやま接骨院

花粉症は「花粉」が原因と思われがちですが、実は花粉は「引き金」にすぎず、体の中の状態が大きく関わっていることをご存知でしょうか?

ここでは、花粉症を引き起こす「本当の原因」について、西洋医学と東洋医学の両面から解説します。

●西洋医学における原因:免疫システムの“過剰反応”

花粉症は、体内の免疫機能が本来「無害」であるはずの花粉を“敵”とみなし、過剰に反応してしまうことで起こります。

この時、以下のようなメカニズムが働いています:

1.花粉が鼻や目の粘膜に付着
2.IgE抗体が肥満細胞に結合
3.肥満細胞がヒスタミンなどの化学物質を放出
4.くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が出現

つまり、「花粉が悪い」のではなく、花粉に対して“敏感になりすぎている体”が問題なのです。

●なぜ“過敏な体”になるのか?

現代社会では、以下のような生活習慣や環境要因が、免疫の偏りを招きやすくなっています。

・ストレスの蓄積(交感神経の過緊張)
・睡眠不足や不規則な生活
・食生活の乱れ(甘い物・添加物の多い食事)
・運動不足による代謝・排出力の低下
・空気汚染、化学物質の過剰曝露
・腸内環境の乱れ(腸は免疫の70%を司る)

これらが積み重なることで、免疫が“常に戦闘モード”になり、花粉という軽微な刺激にも反応しやすくなる体質へと傾いていきます。

●東洋医学における原因:「肺・脾・腎」のバランスの乱れ

東洋医学では、花粉症を単なる「鼻の病」ではなく、「全身の気・血・水のバランスが乱れている結果」と捉えます。

特に関連が深いのが次の3つの臓腑です:

・肺(はい):外界と接する最前線。呼吸器・皮膚・免疫の働きと密接に関係し、肺の機能が弱ると“花粉を防ぐバリア”が低下します。

・脾(ひ):消化吸収と水分代謝を司り、脾の働きが低下すると余分な“湿”が体内にたまり、鼻水やだるさなどの症状につながります。

・腎(じん):生命力や免疫の根本を担う臓器。慢性的な疲労や加齢により腎が弱ると、アレルギーに対して防御力が落ちます。

つまり、花粉症とは“身体の内側の弱り”が、外部刺激に対して過剰反応している状態とも言えるのです。

●花粉症は“体質のサイン”

毎年同じ時期に症状が出る

薬を飲んでも根本的には変わらない

年々症状が強くなってきた

このような方は、単に花粉に反応しているのではなく、身体の中に“整えるべき問題”があるというサインです。

薬で症状を抑えるだけでなく、体の根本から整えることで、アレルギーに負けない体質へと変えていくことが、本当の改善につながります。

花粉症の症状|たかやま接骨院

「くしゃみや鼻水だけじゃない」──それが花粉症の実態です。

花粉症は、鼻や目の症状にとどまらず、体全体にわたる不調を引き起こす“全身性アレルギー反応です。中には、「これも花粉症だったの?」と驚かれる症状も少なくありません。

以下に、代表的な症状を分類してご紹介します。

●鼻の症状(アレルギー性鼻炎)

・連続するくしゃみ(特に朝)
・水のように止まらない鼻水
・鼻づまりで口呼吸になる
・匂いが分からなくなる

これらは花粉が鼻粘膜に付着し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されることによって起こる反応です。特に鼻づまりがひどくなると、睡眠の質や集中力が低下し、日常生活に大きく影響します。

●目の症状(アレルギー性結膜炎)

・目のかゆみ・充血・まぶたの腫れ
・涙が止まらない
・白目の浮腫(ゼリー状のふくらみ)
・光がまぶしく感じる

目の症状は、掻きすぎによる角膜障害や結膜炎の悪化にもつながるため、慢性化させないことが重要です。

●のど・気道・耳の症状

・のどのかゆみ・イガイガ
・咳・喉詰まり感・声枯れ
・気管支の過敏反応(咳喘息)
・耳のかゆみ・耳詰まり

これらは、花粉が咽頭や気管支、耳管にも刺激を与えることにより起こる症状です。“風邪のような症状”と間違われやすいため、注意が必要です。

●頭部・神経系の症状

・頭痛・頭が重い
・ぼーっとする(花粉症脳 fog)
・睡眠の質の低下
・イライラや集中力の低下

鼻づまりによる酸素不足や、アレルギー反応そのものが神経系に影響を与えることで、精神面や神経系の不調も現れやすくなります。

●肌・全身の症状

・肌荒れ・かゆみ・乾燥・蕁麻疹
・目のまわりの赤みや腫れ
・肩こり・倦怠感・疲れが取れない
・微熱やだるさ、免疫力の低下

これらの症状は、花粉によって全身の免疫システムが過敏になっている状態のサインです。特に肌や腸内環境が弱っている人は、皮膚トラブルや慢性的な不調を伴う傾向があります。

●鍼治療は“全身症状”に対応できる

鍼治療は、「鼻水を止める」だけでなく、鼻・目・のど・自律神経・消化機能・免疫系などの“全体のバランス”を整える施術です。

たとえば、

・鼻通りを改善する経穴(迎香・上星など)
・免疫系の調整(合谷・曲池・足三里)
・肺や脾の働きを高めるツボ(中府・太白)

こうしたポイントを用いることで、単なる“症状対処”ではなく、花粉症が起こりにくい体づくり=体質改善を目指すことが可能です。

花粉症を放置すると、、、|たかやま接骨院

「毎年のことだから仕方ない」「市販薬でなんとかなるし」──花粉症をそう捉えていませんか?

確かに、花粉症は命に関わる病気ではありません。しかし、放置することで症状が年々重くなり、心身の健康や生活の質を大きく損なうリスクがあるという事実はあまり知られていません。

以下では、花粉症を放置することで起こり得る悪影響を具体的に解説します。

●① 症状の悪化・範囲の拡大

最初は「くしゃみと鼻水だけ」だった花粉症が、年々、

・鼻づまりで夜眠れない
・目のかゆみが我慢できず結膜炎に
・肌荒れ・湿疹・咳など全身に症状が広がる

といったように、症状が強くなり、複数の部位に広がっていく傾向があります。

これは、免疫の過剰反応が慢性化し、花粉に対してますます敏感になる体質へと変化してしまっているからです。

●② 年中症状が出る「通年性アレルギー」に移行することも

スギ花粉の季節が終わると楽になるはずが、

・初夏のヒノキ
・梅雨〜夏のイネ科
・秋のブタクサ
・室内のハウスダストやカビ

など、他のアレルゲンに反応するようになり、1年中何かしらのアレルギー症状に悩まされる“通年性アレルギー”へと移行するケースも珍しくありません。

●③ 睡眠・集中力・仕事・学業のパフォーマンス低下

花粉症による鼻づまり・倦怠感・頭重感は、睡眠の質を低下させ、

・朝起きても疲れが取れない
・集中力が続かない
・判断力が鈍る
・イライラや気分の落ち込みにつながる

など、メンタル・パフォーマンスへの影響が顕著になります

特に受験生やビジネスパーソンにとっては、花粉症を「軽視」することが、大きな機会損失につながるリスクとなりかねません。

●④ 薬の長期使用による副作用リスク

花粉症を放置し、症状を市販薬や抗ヒスタミン剤で抑え続けると、

・眠気・だるさ
・口の渇き
・頭のボーッとした感じ
・肝機能や胃腸への負担

といった副作用に悩まされるケースが増えてきます。さらに、薬が効きづらくなる「耐性」がつくこともあります。

鍼治療のような体質から整えるアプローチが求められる理由はここにあります

●⑤ アレルギー性喘息などへの移行リスク

鼻だけだった症状が、喉・気管支へと広がると、「咳が止まらない」「ヒューヒュー音がする」といった呼吸器症状を訴えるようになります。

これは、アレルギー反応が下気道にまで波及した状態で、アレルギー性気管支炎や喘息の前段階ともいえます。

慢性化すると吸入薬やステロイドが必要になるため、早期にアレルギー体質を見直すことが極めて重要です。

●鍼治療は“薬に頼らない改善”への一歩

鍼灸は、「症状を一時的に抑える」のではなく、

・自律神経を整える
・免疫反応を安定化させる
・消化吸収・排泄を高めて体内の巡りを良くする
・ストレスを緩和し体の緊張をゆるめる

といった作用を通じて、薬に頼らなくても快適に過ごせる体づくりを目指す施術です。

たかやま接骨院では、あなたの体質・症状・生活背景を丁寧に伺い、無理のない自然な改善法としての鍼治療を提案いたします。

鍼治療の効果

薬を使ってもスッキリしない、眠気やだるさに悩まされる──そんなお悩みを抱える花粉症の方にこそ、鍼治療は“体の内側から整える根本ケア”として有効です

鍼灸は、局所的な症状の緩和にとどまらず、全身のバランスを調整することで、免疫反応そのものを落ち着かせる自然療法として注目されています。

●① 自律神経を整えて過敏反応を抑える

花粉症は、ストレスや不規則な生活によって自律神経が乱れ、交感神経が過剰に働くことで、免疫系が過敏化している状態です。

鍼治療は、副交感神経を優位に導き、心身の過緊張をやわらげることで、アレルギー反応そのものの過剰性を鎮める働きがあります。

鼻の通りや目のかゆみの緩和

鍼灸では、鼻づまりや鼻水に対して即効性を発揮する特定のツボを用います。

・迎香(げいこう):小鼻のわきにあり、鼻通りを改善
・印堂(いんどう):眉間の中央で、目の充血や不快感を緩和
・上星(じょうせい)・風池(ふうち):頭部・後頸部の緊張をゆるめ、目や鼻の反応を鎮静

これらのツボに鍼刺激を与えることで、鼻粘膜の血流が改善し、通気性が高まり、症状が軽くなると感じる方が多いです。

●③ 免疫バランスを整え、アレルギー体質を改善へ導く

東洋医学的には、アレルギーは「気・血・水の巡り」が滞っている状態とされ、特に「肺・脾・腎」の働きが弱っていると花粉に反応しやすい体になると考えられています。

鍼灸では、これらの臓腑に対応するツボを活用し、

・呼吸・皮膚の防御力を高める(肺)
・消化吸収と水分代謝の調整(脾)
・根本的な生命力・免疫力の底上げ(腎)

といった観点から、“花粉に負けない体質”をつくる施術を行います。

●④ 薬に頼らず、眠くならない自然な方法

鍼治療は、抗ヒスタミン薬のように脳を鎮静させるものではないため、施術後の眠気や集中力低下がありません

・仕事中も安心
・運転や試験にも支障なし
・妊娠中・授乳中でも相談可能

といった点も大きなメリットです。

●⑤ 当院での花粉症施術の流れ

たかやま接骨院では、以下のようなステップで花粉症に対する鍼治療を行います。

1.問診と体質チェック
花粉の症状・時期・ライフスタイル・全身の状態を把握。

2.オーダーメイドの施術プランを作成
症状に応じて鼻・目・自律神経・消化器などにアプローチ。

3.鍼施術+必要に応じて整体や生活指導も実施
ストレス緩和、姿勢改善、睡眠の質向上もサポート。

4.継続的な体質改善サイクルを確立
再発しにくい身体へと導きます。

●鍼治療は「つらい季節を乗り越える手段」ではなく、「花粉症から卒業するための方法」

たかやま接骨院では、症状を“抑える”のではなく、“感じなくなる身体”をつくることを目指した施術を提供しています。

・毎年の薬代が気になる
・花粉症のせいで外出が億劫
・子どもにも薬を飲ませたくない

そんな方こそ、自然で根本的なケアとしての鍼治療を、今こそご検討ください。

まとめ

花粉症は、単なる季節性の鼻炎ではなく、体のバランスの乱れや免疫の過敏反応によって引き起こされる全身の不調です。鍼治療は、自律神経や免疫機能を整えることで、薬に頼らず自然な形での改善を目指す方法です。

【新潟市 中央区 たかやま接骨院】では、一人ひとりの体質に合わせた鍼施術で、つらい花粉症の根本改善と再発予防をサポートします。

執筆者:
院長 高山 慶市(治療家歴34年)

日頃から患者様一人一人の声に耳を傾け、私たち施術者との壁をなくして、安心して気軽に来院していただけるよう心がけております。

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